
アフターコロナの世界も少しずつ見えてきたこの頃。
結婚式の価値観が今までとガッツリと変化していくかもしれない、そんな話もちらほら聞くようになりました。
ホテルや広々とした邸宅での結婚式がなりを潜めて、
もっと地に足がついた、自分たちで手がける、
いつもの毎日の延長線上のような結婚式。
そんなでも良いかな、ってお話をコロナ禍でウェディングを延期された方がお話されていました。
手作りウェディングは以前から時々撮影させて頂く機会がありましたが、
今後はもっと増えてくるかも、そんな予感もあります。
今回ご紹介するのは、数年前に撮影させて頂いた DYI ウェディング。
京王線仙川駅から徒歩10分ほど。
住宅地のはずれ、緑地に囲まれた「森のテラス」という古民家が舞台です。
造園屋のオーナーさんが自宅兼事務所として使っているお家とお庭を、
週末は一般開放している場所。
お支度をした二階部分は周りの緑が見渡せる作りで、
夏休みにお祖母ちゃんの家に訪れたような、清々しい風が吹きこんできてました。
この結婚式にはプロのプランナーさんや司会者さんは一切いません。
全て新郎新婦のお二人と、お手伝いしてくれた友人達数人でプロデュース。
まるでアメリカで何度か見かけた、アッシャーとブライズメイドと一緒に作り上げるパーティーのようでした。
実際、アメリカのウェディング雑誌 Real Simple Wedding という雑誌をけっこう参考にされたそう。
森の中でのピクニックにやってきた、そんなイメージにしたかったそうです。
結婚式のセレモニーは元々やるつもりがなかったそうですが、
それだと流石に「ウェディング」としてどうかなと思い、何か儀式的な事が出来ないか、
ご相談を頂きました。
お二人の生い立ちなどを色々と聞いてご提案したのは、「鉢植えの儀式」
お二人ともご実家は農家。
両家の畑から持ってきた土を混ぜ合わせて、これから始まる家族生活の一環として
新しいプラントを育てていこうという儀式です。
昔タイで撮影した結婚式で見かけたアイディアが素敵だったので、
お二人にご提案させて頂きました♪
そうそう、今回写真はお二人のリクエストもあり、
少しいつもと違った、クロスプロセス風な色味に加工してみました。
少し色あせた、アンティーク的な。
Photo by Tsutomu
会場: 森のテラス
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